オハヨウゴザイマスたま男です
今朝もスーパカブでお出かけしてみましょう
今回は昭和レトロの懐かし自販機がある埼玉県行田市の「鉄剣タロー」に行って
うどんやハンバーガーを食べてくる件です
追記:重要なお知らせ!
鉄剣タローは2020年5月末をもって閉店したそうです!
残念ですが物事には終わりがあるものです
なのでこの記事はまだ営業してた時の思い出としての内容となります
YouTubeに記事と同内容の動画をアップしてますので
お急ぎの方は目次からどうぞ!
懐かし自販機の話
近年バイク界隈ではちょっとしたブームがある
それは「昭和レトロ自販機」
その中の「調理系自販機」が人気だ
今でもサービスエリアや観光地などには
自販機が冷凍食品を温めて作る「おにぎり」や「唐揚げ」などの自販機はあるが
それのオリジナルというか昭和時代のうどんやそばやハンバーガーの自販機の事
なぜ現代その様な自販機が人気なのかといえば
現代の人には初めて見る珍しい奇異なモノとしてだろうが
バイク界隈ではその理由は明確で・・
「オッサンライダー」の多さ
それに尽きるだろう
昭和レトロというよりリアル世代が懐かしんで
今でも稼働してる自販機を見に行くという流れ
正確にはオッサンライダーとはいえバイクに乗れる年齢があるので
昭和より平成の初め頃ツーリング等に遠出した時に利用した思い出があるのだろう
(つまり昭和にこの手の自販機を利用してたライダーはオッサンというより初老!)
そんなレトロ自販機はブームになったので
現代はそればかりを集めた専門の店が神奈川にあったり→(コチラ)
レトロな外観で飾り売りにしてる店もある
それはそれで結構な事だが
やはり「何か違う・・そういうんじゃないんだよなぁ~」
と用意されたテーマパークの様なお店ではなく
昔ながらのリアルさを求めるのが昭和生まれオッサン世代のサ・ガ(郷愁)
昔この様な自販機は
大まかに謂うとこの「ドライブイン」に設置しており
ドライブインの規模によって更に呼称が代わり
人が調理する「食堂」がないもしくは夜だけ無人の場所を
「オートレストラン」や「オートスナック」
などと呼んでおり
更に自販機のみの規模の小さい施設の場合は
「自販機コーナー」などと呼んでいました
(これ等はあくまで印象の話)
今も現存する施設には「オートパーラー」というお店(チェーン店?)があるので
この呼び方の方が現在は通じるカモしれませんね
なぜこの様なお店があったのかと言えば
それは現在の様に「24時間営業」が当たり前ではなかったからです
コンビニ・ファミレス・ネットカフェ・牛丼屋
などなどは東京でも殆ど無く
郊外には全く無かったのです
深夜に郊外へツーリングすると街道沿いは真っ暗な闇で
文字通りの「田舎」の恐怖を経験するのが都会のキッズライダーの洗礼です
唯一やってるのは長距離トラック相手の大きなガソリンスタンドとラーメン屋
そして紫やオレンジの怪しい看板の「おもちゃ屋さん」
それくらいが昔の田舎の街道沿いだったのです
そんな状況で他に営業してたのが「ドライブイン」で
深夜は人が居る「食堂」は閉まっておりその代わりとして
いわゆる「自販機コーナー」がありました
特に冬場の深夜にツーリングに出かけると
今のように防寒着も充実してない機能もまだまだ低い
そしてキッズライダーは無茶をするものなので
郊外で寒さに震え絶望するのがデフォ
これはヤバい!指先の感覚がねぇ!
という状況になるのはよくあること
そんなキッズライダーが駆け込む避難所
それが「自販機コーナー」であり「調理系自販機」です
もちろん冬場は温かい缶コーヒーというのが定番ですが
それ以上の暖かさを与えてくれる夢のマシーン
それが「うどん・そばの自販機」です!
・・・いやそれは正確ではない
現在ブームになってる調理系自販機
なのでその美化をするのが当たり前になってる現状
YouTubeやブログでそんな「歴史捏造」が行われてる
なのでここで少し歴史修正をしておこう
現在オッサンのライダー達がキッズだった頃
確かにうどんそば自販機はあったが
その時点で既に「時代遅れの古いモノ」だった
現在と違って日本は景気がよく常に「新しいモノ」を貪る時代だ
なのでその時点でキッズライダー達が好んだは
「うどんやそば」では無い
「カップヌードル自販機」だ!!
カップの蓋にフォークをぶっ刺して3分待つ
うどんやそばは生モノなのでそれ自体がダサい
ワザワザインスタントのモノを好んで食べていたのだ
つまり現在うどんそば自販機は「懐かしい」という点では人気だが
当時キッズたちが好んで食べてたか?は疑問である
自販機コーナーに行けば
カップヌードル自販機を選んでたのがホントウの事だ
そしてコレはハッキリ言っておいた方が良いのでぶっちゃけちゃうが
「自販機うどん・そばは基本的に不味かったのだ!」
なので味が決まってるカップヌードルに流れるのは当然な話
現在昔を懐かしんで
・そうそうこの味!
・昔から美味いな~!
と言ってる人が居たらそれは「記憶の美化」の可能性が高いだろう
そしてその歴史改ざんが意図してもしなくても行われてる原因は
「現在の自販機うどんそばは結構ウマい!」
という事が最大の要因だろう
そう昔より製麺技術等が上がったり数が少ないぶんメンテがシッカリしてたりと
現代の人たちの努力によって美味くなってしまった故に
それが昔もこのまま美味かったであろうというバイアスがかかったと思われる
鉄剣タローに行ってきた!
そんな人気のレトロ自販機ブームですが
なるべくならブームのいかにもな店よりも
郷愁をさそうリアルな店舗に行ってみたいトコだ
だがこれも先に言っちゃうと
そういう店は現在は無い
店自体はあるけど無い
それは「治安」と「汚さ」の話
大きなドライインはまだしも
無人の自販機コーナーは基本的に「悪い子」のたまり場になりやすい
現在でもコンビニの前にタムロする若者がいる様に
若者はそういうサ・ガなのだ
だが現代のコンビニにタムロってる軟弱ボーイ達でなく
リアルに粗暴な昭和キッズ達が深夜に集まる場所
なので当然治安が良いワケもなく
またゴミやタバコや何かの汁や何故か「コンドーさん」など
いろんな汚物が床やテーブルに溢れている
それが昔の自販機コーナーのリアルです
何故か現在のレトロ自販機ブームではそれは語られない不思議
ちなみに私は東京足立区の「青井のバッティングセンター」というドライブインによく行ってました
(足立区北部の昭和生まれなら知ってるハズ)
現在はそういったネガティブな印象はなくても
昔はそんな場所だったのだろうな~というのは今でも判るドライブインはあります
そんな意味で今回お出かけしてみたのは
鉄剣タロー!
東京から手軽に行けるレトロ自販機がある場所は数箇所あり
埼玉県には3つほどある内のその1つです
住所は:〒361-0037 埼玉県行田市大字下忍315−1
Google Mapは:
東京からだと場所によりますが
約60~70kmほどになるので
125ccの原付き2種などなならそれほど遠くありません
近くには「さきたま古墳群」があり
映画の「のぼうの城」の「忍城」や「石田堤」があるので
それらの観光のついでに行くのも良いでしょう
Google Mapなどのカーナビで検索すると
だいたい国道17号線を利用して目指す事になりますが
深夜の場合オススメは「東北道(E4)沿い」の道路が速いでしょう
最終的には17号線から「熊谷バイパス」に入り
深夜だと全く街灯がない暗闇の中を走る事になります
17号線側(西側)から鉄剣タローに向かうと
反対車線側に在るのですが・・・
見つかりません!
熊谷バイパス沿いはずっと暗く店舗も無いので
逆にドライブインのたぐいはすぐ見つかるハズですが
初めて訪れる場合はカーナビがなければ通りすぎるでしょう
なぜなら・・・
・・・屋根や看板の灯りが切れてる
街道からは草木もあり駐車場で少し奥まってるのに
灯りは店内の青や赤のネオンが漏れてるくらい
外にはおそらく以前は光ってたであろう大きな高い看板があるのですが
それは深夜には存在すら判らない程の暗闇に紛れています
この時点で「女・子供はお断り」のフンイキを醸し出してますが
オッサンなのでそんなのは全く構わず入店してみましょう!
セガのエアロシティ・アストロシティのゲーム台がたくさんあります
この様な自販機コーナーは多いですね
今でもあるのだと「オートパーラー上尾」や「オートパーラーまんぷく」も
ゲームセンターと自販機コーナーという組み合わせです
それにしてもエアロシティも今となってはだいぶ古い筐体ですが
中に入ってるゲームもかなり古いです
これは昔のまんまというよりある程度レトロ感を出すために古いゲームを入れてるのかもしれませんね
ちなみにスト2は「ストリートファイターEX」でこの中では最新でした
(その音が延々と店内響いてる)
そして外見でもある程度は判りますが
鉄剣タローは内部がすごく広い!
ゲームコーナーと自販機コーナーと奥に「謎の広場」が
むやみに広い空間の中にあります
照明は基本的に暗く
また赤や青でそれだけで「不健全」さが出ていますね
自販機の前にやはり気になる奥の謎の広場
そこに近づいてみると結構びっくりします
いわゆる「グラフィティ」が壁一面に書いてあり
それが素人ではないちゃんとしています
これは以前2014年に映画の「TOKYO TRIBE」という作品で
鉄剣タローがロケ地になりそのセットだったらしいです
それを今まで残してあるので謎の広場と化してます
私が特に気に入ったのがこの壁
赤い怪しい光とちょうどマッチしててイイカンジ
しかも真ん中の扉が空いててグラフィティがズレてますが
そこは実はトイレでしかも「和式便器」です!
この位置から自販機の方を振り返ると・・・
これもなかなかサイバーパンクでカッコいいです!
基本的に鉄剣タローはレトロ自販機で現在人気ですが
このカコイイフンイキもオススメですね
自販機で食べてみよう!
先に鉄剣タローのレトロ自販機をあげてくと
・うどん・そば自販機
・ハンバーガー自販機
・カップヌードル自販機
・トーストサンド自販機
・アイスクリーム自販機
となっています
この中で人気なのはうどん・そばやハンバーガーですが
レアで珍しい(稼働してる事が)のは実は・・
このロッテのアイスクリーム自販機かもしれません
アイス自販機自体は今でもセブンティーンアイスなどありますが
これは古い自販機でしかも稼働してる点です
どうやら故障してたのを修理してもらい
稼働したのは最近の事のようです
それでもこの日の時点で100円玉が使えなくなっており
50円玉で買うようになってました
こちらはハンバーガーとトーストサンドの自販機
この日は残念ながらトーストサンドは売り切れでした
中身は「ハムサンド」です
同じトーストサンドの自販機は
「オートパーラー上尾」にもあり
そちらには「コンビーフサンド」があります
・・・という事で今回は
「ハンバーガー」と「うどん」を食べますので
その2つを詳しく見ていこう!
レトロなハンバーガー自販機と言えば
コックの絵が書いてあるのが有名ですが
これは写真のタイプのですね
おっきいボタンと温め中の赤いランプ
私の記憶だとこの自販機の方が馴染みがあります
↑上の画像だと見切れてますが
「ニキシー管」のタイマーのとこに
「焼き上がりまで ←秒 お待ち下さい」と書いてあります
・・・まぁこの自販機の中身は「電子レンジ」なんですけどね
ハンバーガー自販機には個々で思い出があるトコでしょうが
その思い出とは味がどうのというよりも
「べちゃべちゃだった!」や「乾燥しててカリカリだった!」
といった調理不良の思い出が多いかとおもわれます
ハンバーガーの箱が既に湿ってて中身は熱々べちゃべちゃだったり
逆にパンズが乾燥してカリカリの硬かったりといった状態
ぶっちゃけマトモな状態のを食べた事無いという人の方が多そう
そんなあまり良い印象が無いハンバーガー自販機ですが
千葉の「オートパーラーシオヤ」のハンバーガーはとても美味しいです
美味しいし何より見た目がハンバーガーらしいハンバーガーです
(・・なんだか変な話だが)
しかしオートパーラーシオヤの自販機は最新ではないが
古くはないサービスエリアなどにありそうな自販機だったので調理がちゃんとできるのだろう
という理由がありました
では鉄剣タローの自販機はどうでしょう?
自販機はすごく古いタイプです
果たして上手く調理できるのか・・・
値段220円のチーズバーガーを購入すると
張り紙にもあるように1分立ってカウントがゼロになっても
しばらく出てこないでヤキモキしてると
ゴロンと出てきました!
おお~箱が専用のメーカーものだ!!
しかもデザインがレトロでめっちゃcoool!
そう自販機ハンバーガーのその中身のハンバーガーは
昔はメーカーがそれなりにたくさんあったのでしょうが
今は殆ど・・ここだけ?くらいに減り
オートパーラーシオヤではオリジナルのハンドメイドの箱で売っています
(それがまた良いんだが)
それが鉄剣タローではメーカーモノのハンバーガーで
「マルイケ食品」という群馬県の会社のようです
紙に包まれた温かいハンバーガーを取り出して見ると・・・
おお~!これは美味そうだ!
ちゃんとハンバーガーどころか普通のハンバーガーとしてもふっくらしてて美味そう!
昔の自販機ハンバーガーの様なべちゃべちゃやカリカリはなく
ホカホカの肉まんみたいなカンジ
チーズバーガーなので中を見てみると・・
トロ~リチーズがたっぷり!
とはいかずちっこいチーズが少しトロリというくらい
さっそくむしゃむしゃ食べると・・
こ!これはパティがすごく肉厚!
そしてふんわり柔らかい触感!
印象では8割パティ(肉)というくらい入ってる
味はアッサリめで軽く食べられる感じ(ボリュームはある)
特別強い印象は無い味だけど
誰でも好き嫌いの無い安心して食える味だね!
次は調理自販機の代名詞的なうどんそば自販機を食べてみよう!
この自販機の中身のうどんやそばや同じタイプのラーメンなどは
現在は殆どその設置してるお店が独自に作って入れてるし
メンテナンスもたいへんだろうから
特徴が出やすい自販機だね
照明が暗いのもあるけど
注意書きの張り紙がたくさんあるのがなんかイイカンジ
値段は300円と標準的な設定
(それでも手間を考えると激安だと思うが)
鉄剣タローでは蕎麦はなくうどんだけらしいのでうどんをポチ
こちらもお馴染みのニキシー管のタイマーがカウントして調理してる間に
割り箸と七味唐辛子をとっておこうとすると・・・
七味がない・・
実は後から気づいたのだが丼にテープで止めてあるので
この箸のとこには無いのだ
おそらく他の自販機の赤いきつねに使用したり
イタズラに激辛にしようとたくさん取って入れたり
などがあったのでそういう方法になったのだろう
この自販機の丼は再利用なので持ち帰り禁止という張り紙もある様に
マナーを守らない人たちがいるから店側が対処しなければならなくなるのだ
・・などと語ってる暇もなくこの自販機はすぐ完成する!
チン!という音と供に何か残骸が残ってる取り出し口に
シャコン!と丼が滑り出てくるので取り出すと・・・
おお!これは美味そう・・にはあまり見えないが
それは照明のせいなのが大きい
何より驚いた第一印象はとにかくボリュームがある!
うどんも多いし具の種類もたくさん
これは他の自販機うどんよりカナリ多い方だ
具は向かって左の大きなかき揚げと
右下のカニカマの天ぷらと
右上のちいさいイカ天
そして青いネギが少々
・・とこの時点でも多いが
画像はないが「なると」まで入ってる!
(↓下のYouTube動画には映っています)
うどんはコシの意味ではない固めでしっかりしてるがつるつるのタイプでどんどん喉を通るうどんだ
汁は濃い目で一言で言うと「こういうので良いんだよ!」の安心味
かき揚げはかき揚げというよりゴボ天で
ゴボウの味が効いててうまし!そしてデカイ!
イカ天も小さいがちょっと嬉しい
・・・とズルズル食べてるが
とにかくボリューム満点でうどんだけでもお腹いっぱいになるだろう
それにしても量が多い・・・
なんせ先にチーズバーガーを食べてるのでパンパンだ
そんなワケで美味しく頂いたら
ちゃんと後片付けをして去るのが良いライダー!
この様な自販機コーナーには大概「丼」と「残り汁」を入れるバケツ等があるので
それを探してみると・・・
文字通りバケツが2つ
うどん容器と汁のバケツがあるのでちゃんと入れておこう
それにしても左の赤いきつねとカップヌードルのカップの量は何?!!
なんか汚いと思う人もいるかもしれないけど
この画像のカップ達ってすごく「秩序」が保たれてない?
そんなワケで今回は
昭和レトロ懐かし自販機で有名な「鉄剣タロー」に
うどんとチーズバーガーを食べに行ってきた件です!
冬場はうどんを食べて温まれますし
何より店内の「空間」がとてもcooolでイカス!
写真を趣味にしてる人にも良いかもしれませんね
Google Mapにいわゆる360度写真をアップしたので
それも貼っておきますね
カメラは「Insta360 EVO」というカメラです
マウスで掴んだりスマホでスワイプすると全方向見れます!
鉄剣タローのYouTube動画
今回の記事と同内容のYouTube動画をアップしてあります
このブログでまだ記事になってない動画もありますので
スーパーカブに限らず他の動画もよろしければ